KIホールディングスの上場廃止と株主の今後について(追記あり)
4月23日、東証1部上場の小糸製作所(7276)は、KIホールディングス(6747)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は455円、TOB期間は2019年4月24日(水)から6月12日(水)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、KIホールディングスは上場廃止になります。
KIホールディングスの株主は、TOBに参加して455円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が455円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
KIホールディングスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
4/23 | 309 | - |
4/24 | 389 | +80 |
4/25 | 455 | +66 |
4月24日終値389円。前日比80円ストップ高になりました。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。
今後、455円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
4月25日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格455円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、KIホールディングス株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
6月19日以降、投資資金が戻ってきます。
KIホールディングスの株主の今後について
KIホールディングス月足チャート
月足チャート10年分です。一部投資家は含み損の状態です。
(1)含み益たっぷりの投資家・・・TOB参加申し込み
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待して様子見
(1)SMBC日興証券の口座がある方は、TOBに申し込んでみてはいかがでしょうか。
(2)投資資金を早く回収したい方は、4月25日以降に株式市場で売却できると思います。
(3)TOB発表時点で、小糸製作所は50%超のKIホールディングス株を保有しています。ダメ元で待つのはアリかもしれません。うまくいくと良いですね。
(追記)KIホールディングスの上場廃止日決定
KIホールディングスの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年7月30日(火)、売買最終日は7月29日(月)です。
株主の保有株は455円で強制買い取りとなります。8月1日以降、「455円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格が引き上げられなくて残念です。株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。