フーマイスターエレクトロニクスのMBOによる上場廃止と株主の今後について(追記あり)
2月13日、ジャスダック上場のフーマイスターエレクトロニクス(3165)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
2019年9月期の期末配当予想の修正(無配)に関するお知らせ
TOB価格は1,180円、TOB期間は2019年2月14日(木)から4月10日(水)までの39営業日です。
手続きが順調に進むと、フーマイスターエレクトロニクスは上場廃止になります。これに伴い、成立を条件に、期末配当が無配になります。
フーマイスターエレクトロニクスの株主は、TOB(株式公開買付)に参加して、1,180円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,180円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
フーマイスターエレクトロニクスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
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2/13 | 819 | - |
2/14 | 969 | +150 |
2/15 | 1,119 | +150 |
2/18 | 1,180 | +61 |
2月14日終値969円。前日比150円ストップ高になりました。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。
今後、1,180円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月18日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格1,180円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、フーマイスターエレクトロニクスの株を購入した証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。4月17日以降、投資資金が戻ってきます。
フーマイスターエレクトロニクスの株主の今後について
フーマイスターエレクトロニクス月足チャート
月足チャート10年分です。2014年~2016年に買った投資家の中に、含み損の株主がたくさんいます。
仮にフーマイスターエレクトロニクスが上場廃止になると、損失が確定します。
TOB価格が1株純資産の半分以下の水準ですから、納得がいかない投資家も多いと思います。
ダメ元でTOB価格の引き上げに期待してみてはいかがでしょうか。
(追記)フーマイスターエレクトロニクスの上場廃止日決定
フーマイスターエレクトロニクスの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年7月10日(水)、売買最終日は7月9日(火)です。
株主の保有株は1,180円で強制買い取りとなります。7月16日以降、「1,180円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格が引き上げられなくて残念です。株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。