エヌ・デーソフトウェアのMBOによる上場廃止と株主優待、株主の今後について
2月7日、東証2部上場のエヌ・デーソフトウェア(3794)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
2019 年3月期配当予想の修正(無配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ
TOB価格は1,700円、TOB期間は2019年2月8日(金)から3月25日(月)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、エヌ・デーソフトウェアは上場廃止になります。これに伴い、MBO成立を条件に、期末配当が無配になります。また、株主優待も廃止されます。
エヌ・デーソフトウェアの株主は、TOB(株式公開買付)に参加して、1,700円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,700円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
エヌ・デーソフトウェアの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/07 | 1,321 | - |
2/08 | 1,621 | +300 |
2/12 | 1,700 | +79 |
2月8日終値1,621円。前日比300円ストップ高になりました。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。
今後、1,700円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月12日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格1,700円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、エヌ・デーソフトウェアの株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。3月29日以降、投資資金が戻ってきます。
廃止になる株主優待
株主優待の詳細
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・図書カード500円分(1年未満)、図書カード1,000円分(1年以上)、図書カード1,500円分(3年以上)
・1,000株以上・・・図書カード1,000円分(1年未満)、カタログギフト3,600円相当(1年以上)、カタログギフト5,600円相当(3年以上)
・1万株以上・・・カタログギフト3,600円相当(1年未満)、カタログギフト5,600円相当(1年以上)、カタログギフト9,200円相当(3年以上)
・2万株以上・・・カタログギフト5,600円相当(1年未満)、カタログギフト9,200円相当(1年以上)、カタログギフト11,200円相当(3年以上)
エヌ・デーソフトウェアの株主優待は、図書カードまたは山形県産品カタログギフトです。
毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
今回のMBOにより、株主優待が廃止されます。2018年3月の優待が最後になります。
エヌ・デーソフトウェアの株主の今後について
エヌ・デーソフトウェア月足チャート
月足チャートです。
TOB価格1,700円は、2015年4月高値1,695円を上回ります。株主の多くが含み益の状態です。
(1)含み益たっぷりの投資家・・・TOB参加申込
(2)優待投資家・・・MBOの結果を見た後で別の優待銘柄に乗り換える
(3)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)SMBC日興証券の口座を持っている投資家は、TOBに申し込んでみてはいかがでしょうか。
(2)MBOの結果で優待の継続(失敗)と廃止(成立)が決定します。結果がわかるのは3月26日以降です。3月優待銘柄の権利付最終日も3月26日です。
別の3月優待銘柄に駆け込むのはかなり厳しいと思います。26日の取引が終わる前に結果を発表してくれると、ギリギリ間に合いそうですね。
(3)2月12日に1,700円近辺まで上がりますから、最短で12日前場に売却できそうです。
(追記)エヌ・デーソフトウェアの上場廃止日決定
エヌ・デーソフトウェアの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年6月18日(火)、売買最終日は6月17日(月)です。
株主の保有株は1,700円で強制買い取りとなります。6月21日以降、「1,700円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。