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廣済堂のMBOによる上場廃止と株主優待、株主の今後について(変更あり)

1月17日、東証1部上場の廣済堂(7868)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。

MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ

平成31 年3月期配当予想の修正(無配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ

TOB価格は610円、TOB期間は2019年1月18日(金)から3月12日(火)までの37営業日です(期間延長)。

手続きが順調に進むと、廣済堂は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に、期末配当が無配になります。また、株主優待も廃止されます。

廣済堂の株主は、TOB(株式公開買付)に参加して610円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が610円に近づいたら、株式市場で売却することができます。

廣済堂の今後の株価について

日付 株価 前日比
1/17 419
1/18 499 +80
1/21 579 +80
1/22 610 +31

1月18日終値499円。前日比80円ストップ高になりました。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。

今後、610円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

1月22日にTOB価格に到達するでしょう。

TOBに参加するメリットについて

メリットは、TOB価格610円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。

具体的には、廣済堂の株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。3月19日以降、投資資金が戻ってきます(※期間延長)。

SMBC日興証券は有名な証券会社ですから、多くの投資家が口座を持っていると思います。ネット取引も充実しています。

廃止になる株主優待

株主優待の詳細

(1)対象となる株主・・・毎年3月末の株主名簿に記載または記録された、100株以上を1年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・図書カード500円分
・500株以上・・・図書カード2,000円分
・1,000株以上・・・図書カード3,000円分

廣済堂の株主優待は図書カードです。毎年3月末の株主は優待がもらえました。しかし、今回のMBOにより、株主優待が廃止されます。

MBOが成立すると、2018年3月の優待が最後になります。

廣済堂の株主の今後について

廣済堂月足チャート

月足チャート10年分です。TOB価格610円で線を引いてみました。

株主の多くが含み益の状態ですが、一部含み損の投資家がいます。仮に廣済堂が上場廃止になると、負けが確定します。

(1)含み益たっぷりの投資家・・・TOB価格引き上げを期待して様子見(※変更しました)
(2)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待して様子見
(3)優待投資家・・・TOB期間終了後に別銘柄に乗り換え
(4)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却

投資家の状況によって判断が分かれると思いますが、この4つのどれかになりそうです。

ご参考ください。

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