NY金先物、最高値更新。日本は?
連日にぎわしている、金に関するこれらのニュース。
当ブログは株式投資メインですので、金の詳しい解説に関しましては専門の方におまかせするとして、気になったのが「金価格が過去最高・・・」の記事の後半部分の記述です。
「ただ、国内の金価格が海外市場のような・・・」につづくところが非常に興味深いです。実際にチャートを使って確認したいと思います。
金現物連動型ETF「SPDR ゴールド・シェア(1326)」
日本の株式市場では、金価格に連動する上記の金ETFが上場しています。コード番号は「1326」です。
日足チャートはこちらになります。
NY金が先物、こちらは金現物という違いはあるものの、金ETFの価格は6月の時点がいちばん高い水準です。まだ新高値を更新していません。
次に、ニューヨーク証券取引所(COMEX)の金先物です。
昨晩は利益確定で少し値下がりしたようですが、連日の最高値更新は非常に注目されました(※上記チャートは10月8日まで)。
上記ニュースでは「NYでは金価格(先物)が上昇しているものの、円高が進行しているために、上昇部分が相殺される」と書かれています。そこで、「NY金先物(COMEX)」、「金ETF(1326)」、「米ドル(対円)」のチャートを一度に表示してみましょう。
過去3ヶ月分の日足チャート(相対チャート)です。それぞれの価格はバラバラですので、比較するためには過去の日時(ここでは3ヶ月前)を100%とします。その地点から現在までの上昇率(下落率)が表示されています。
画像上部の黄枠で、
- 金先物(COMEX)は、「指標」にチェック、「金先物/COMEX」を選択、
- 金ETF(1326)は、「銘柄」にチェック、コード番号1326を入力、「描画」をクリック
- 米ドルは、「為替」にチェック、米ドルを選択、
と、それぞれ操作します。最後に右上の期間を3ヶ月に設定すれば、上記画像と同じ画面が表示されます(※上記画像は10月8日現在)。
画像のチャートは上から順番に、NY金先物、金ETF、米ドルと並んでいます。8月下旬から3つのチャートが別の動きを始めました。
チャートの形は良く似ているものの、上記ニュースが指摘しているように、米ドルチャートが下落した分だけ、金ETFの上昇が抑えられている感じがします。