サムティのライツ・オファリング(4)
サムティの続きです。
本日11月12日(月)は、新株予約権の売買最終日でした。
新株予約権を保有している投資家は、11月19日までに1株1,230円(0.5株615円)で新株を購入するか、もしくは、株式市場で売却することができます(できました)。
サムティ新株予約権日足チャート
11月12日終値157円。一般的に、新株予約権は上場廃止日が近づくと、値段も少しずつ下がります。
ところが、サムティは親株の株価が上昇したため、新株予約権の値段も連動するように上がりました。
ただ、期待していたマネーゲームは起こらずに終了。残念です。
サムティ日足チャート
同じ時期の親株(本株)の日足チャートです。12日終値1,550円。
値動きが日経平均株価などの主要指標とよく似ています。サムティ単独の材料が乏しく、決算発表もないので(11月決算企業)、かなり静かな印象でした。
新株予約権の株主の今後について
新株予約権の売買が終了したため、新株を買う予定のない方の新株予約権は11月21日以降、会社側が1個につき1円で買い取ります。
例えば、新株予約権を100株保有する株主は、100円を配当金(領収証方式)でもらうことができます(一部例外あり)。
ただ、先ほどまで1個150円以上の値段が付いていましたから、かなり損しています。
そのため、新株予約権を使ってサムティ株に換えて、株式市場で売却した方が手取りは多いと思います。
もちろん、新株が手元に届いたときの株価次第で状況は変わります。株価が1,230円を下回っていたら含み損です。
新株を買うには、まとまった投資資金が別途必要ですし、新株に換えても絶対に儲かるとは限りません。11月19日の締め切りも迫っています(証券会社ごとに違いあり)。
結局、
ライツは面倒だから放置→配当金としてもらう
という投資家が多くなりそうです。