一六堂のMBOによる上場廃止と株主の今後について
11月5日、東証1部上場の一六堂(3366)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
TOB価格は515円、TOB期間は2018年11月6日(火)から12月18日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、一六堂は上場廃止になります。これにともない、TOB成立を条件に、期末配当が無配になります。
一六堂の株主は、TOBに参加して515円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が515円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
一六堂の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
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11/05 | 367 | - |
11/06 | 447 | +80 |
11/07 | 515 | - |
11月6日終値447円。前日比80円ストップ高になりました。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。
今後、515円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月7日にTOB価格へ到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格515円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、一六堂の株を購入した証券会社からSBI証券に移管して(移動して)売却します。12月26日以降、投資資金が戻ってきます。
SBI証券はネット証券で最も口座数が多いですから、ほとんどの個人投資家が口座を持っていると思います。
一六堂の株主の今後について
一六堂月足チャート
月足チャート5年分です。過去5年間を見ると、2017年11月~12月に買った投資家を除き、多くが含み益の状態です。
ここは株主優待もないですし、TOB価格に不満のない方はTOBに応募しそうな印象です。
また、これから一六堂の株主になって、TOBの手続きを経験するのもアリです。
例えば、510円で100株を購入し、TOBに申し込むと
(515円-510円)×100株=500円
となり、100株につき500円儲かります。
今回はSBI証券でTOBに申し込むことができますから、手数料プランをアクティブプラン(定額手数料)にすると、10万円まで購入手数料が無料です。
SBI証券で毎日100株ずつ買って、締め切り直前にまとめてTOBに申し込むこともできます。
約5万円で実践して学べるのはかなり安いです。SBI証券の口座を持っている方は、試してみてはいかがでしょうか。
(追記)一六堂の上場廃止日決定
一六堂の上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年3月19日(火)、売買最終日は3月18日(月)です。
株主の保有株は515円で強制買い取りとなります。3月25日以降、「515円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。