シーズホールディングスの上場廃止と株主の今後について(追記あり)
10月23日、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、ドクターシーラボのシーズホールディングス(4924)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンによる当社株式に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ
平成31年7月期(第21 期)配当予想の修正及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ
TOB価格は5,900円、TOB期間は2018年10月29日(月)から2019年1月10日(木)までの48営業日です。
手続きが順調に進むと、シーズホールディングスは上場廃止になります。また、TOB成立を条件に、今期の期末配当および株主優待も廃止されます。
株主は、TOBに参加して5,900円で買い取ってもらうか、もしくは、株価が5,900円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
シーズホールディングスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
10/23 | 3,800 | - |
10/24 | 4,500 | +700 |
10/25 | 5,200 | +700 |
10/26 | 5,900 | +700 |
10月24日終値4,500円。700円ストップ高になりました。
株価がTOB価格にサヤ寄せしています。今後、5,900円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
26日中にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格5,900円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、保有するシーズホールディングスの株を、購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。SMBC日興証券は有名ですから、多くの投資家が口座を持っていると思います。
2019年1月17日以降、投資資金が戻ってきます。
シーズホールディングスの株主優待について
(1)対象となる株主・・・毎年1月末の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・200株以上・・・自社商品(1万円相当)
・400株以上・・・自社商品(2万円相当)
・600株以上・・・自社商品(3万円相当)
シーズホールディングスの株主優待は自社商品等です。毎年1月末の株主は優待がもらえました。
自社商品が届くことと、1月優待という希少性から、ドクターシーラボの優待は人気が高いです。
TOBが成立すると、これらの優待は廃止されます。
シーズホールディングスの株主の今後について
月足チャート
月足チャート5年分です。2018年6月1日に6,370円の高値を付けました。
TOB価格以上で買った株主は、株価が上がっても含み損の状態です。仮にシーズホールディングスが上場廃止になると、負けが確定します。
ジョンソン・エンド・ジョンソンはTOB価格を6,500円くらいに設定していれば、不幸な株主がなくなったのですが・・・。
業績も悪くないですし、今後の成長を考えると、上場維持で優待をもらい続けた方が個人投資家にとってトクだと思うんですけどね。
(追記)シーズホールディングスの上場廃止日決定
シーズホールディングスの上場廃止のスケジュールが決定しました。上場廃止日は2019年4月22日(月)、売買最終日は4月19日(金)です。
臨時株主総会で承認されると、株主の保有株は5,900円で強制買い取りとなります。4月25日以降、「5,900円×株数」の投資資金が戻ってきます。