NTT都市開発の上場廃止と株主の今後について
10月15日、東証1部上場のNTT(9432)は、NTT都市開発(8933)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
当社親会社である日本電信電話株式会社の子会社NTT-SH株式会社による当社株式に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨のお知らせ
TOB価格は1,680円、TOB期間は2018年10月16日(火)から11月27日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、NTT都市開発は上場廃止になります。
株主は、TOBに参加して1,680円で買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,680円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
NTT都市開発の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
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10/15 | 1,294 | - |
10/16 | 1,594 | +300 |
10/17 | 1,680 | +86 |
10月16日終値1,594円。300円ストップ高になりました。
株価がTOB価格にサヤ寄せしています。今後、1,680円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
17日中にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格1,680円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、保有するNTT都市開発の株を、購入した証券会社からカブドットコム証券に移管して(移動して)売却します。カブドットコム証券は有名なネット証券ですから、ほとんどの投資家が口座を持っていると思います。
12月4日以降、投資資金が戻ってきます。
もし、カブドットコム証券の口座を開設する場合は、TOB期間(11月27日まで)が限られていますから、お早めにどうぞ。
NTT都市開発の株主の今後について
月足チャート
月足チャート10年分です。2013年5月に買った一部の投資家を除き、ほとんどが含み益の状態です。
NTT1社だけで、すでにNTT都市開発の67.30%の株を保有していますし、上場子会社の解消という意味でも、大きな波乱は起きにくいです。
TOBを経験したい方はカブドットコム証券で売却し、資金回収を急ぐ方なら株式市場で利益確定するのが良いでしょう。
(追記)NTT都市開発の上場廃止日決定
NTT都市開発の上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年1月8日(火)、売買最終日は1月7日(月)です。
株主の保有株は1,680円で強制買い取りとなります。1月11日以降、「1,680円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。