アルパインが特別配当の実施を発表
アルパインの上場廃止と株主の今後についての続きです。
2018年12月26日に上場廃止になるアルパイン(6816)。アルプス電気(6770)の株式交換による完全子会社化を予定しています。
株式交換比率は、アルプス電気「1」に対して、アルパイン「0.68」です。現在、この比率がアルパイン側にとって低すぎるとして、物言う株主と会社側との対立が続いています。
そして9月27日、アルパインはこの比率を含む株式交換契約の承認を条件に、特別配当を実施すると発表しました。
特別配当の詳細
今回の特別配当は、1株につき100円です。
2018年12月中旬予定の臨時株主総会で承認されると実施されます。
臨時株主総会で議決権を行使できる株主は、2018年10月15日が基準日となります。
もし、これから臨時株主総会に参加したい方は、10月10日までにアルパインを買えば間に合います。
アルパイン日足チャート
9月28日終値2,135円。アルプス電気の終値は2,886円です。
比率を計算すると、アルプス電気「1」に対してアルパイン「0.740」です。アルパインがかなり割高です。
物言う株主の存在により、比率の引き上げを期待する動きがあります。2017年9月中旬からずっと、この状態が続いています。
仮に、会社側の主張(比率そのまま)が通ったら、どこかで割高な状態が解消されます。アルプス電気に比べて、アルパインの株価が下落するでしょう。
下落しなければ、アルパインの上場廃止のときに、今より不利な条件(0.74→0.68)でアルプス電気の株に換わります。
アルパインの株主は、賛成反対どちらでも、議決権を行使することをオススメします。
棄権するのは非常にもったいない注目のイベントです。