アクリーティブの上場廃止と株主の今後について
9月21日、東証1部上場の芙蓉総合リース(8424)は、アクリーティブ(8423)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
支配株主である芙蓉総合リース株式会社による当社株券等に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ
TOB価格は415円、TOB期間は2018年9月25日(火)から11月6日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、アクリーティブは上場廃止になります。
株主は、TOBに参加して415円で買い取ってもらうか、もしくは、株価が415円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
アクリーティブの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
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9/21 | 280 | - |
9/25 | 360 | +80 |
9/26 | 415 | +55 |
9月25日終値360円。80円ストップ高になりました。
株価がTOB価格にサヤ寄せしています。今後、415円近辺まで上昇し、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
26日中にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格415円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、保有するアクリーティブ株を、購入した証券会社から大和証券に移管して(移動して)売却します。
11月13日以降、投資資金が戻ってきます。
アクリーティブの株主の今後について
月足チャート
TOB価格415円に黄色の線を引いてみました。
ご覧の通り、多くの株主がTOB価格より高い株価で買っているため、持ち続けていれば含み損の状態です。仮にアクリーティブが上場廃止になると、負けが確定します。
アクリーティブは、2016年12月に1株520円で上限付きTOBが行われました。このときに、大株主がドンキホーテホールディングスから芙蓉総合リースに代わっています。
今回のTOB価格415円は2016年のときより安いため、納得できない株主が多いと思います。
ダメ元でTOB価格引き上げを狙って、保有株を売らずに上場廃止ギリギリまで粘ってみてはいかがでしょうか。
(追記)アクリーティブの上場廃止日決定
アクリーティブの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2019年2月1日(金)、売買最終日は1月31日(木)です。
株主の保有株は415円で強制買い取りとなります。2月6日以降、「415円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格が引き上げられずに残念です。株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。