ソルコムの上場廃止と株主の今後について
8月1日、東証1部上場のミライト・ホールディングス(1417)と東証2部上場のソルコム(1987)は、株式交換による経営統合を発表しました。
ソルコムは2018年12月26日に上場廃止になります。
重要な株式交換比率は、ミライト・ホールディングス「1」に対して、ソルコム「2.05」です。上場廃止後、ソルコム1株は、ミライト・ホールディングス2.05株に換わります。
ソルコムの株価について
今後、両社の株価は「1」と「2.05」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
その後は、比率とほぼ釣り合うように動きます。
8月1日終値はミライト・ホールディングス1,727円、ソルコム3,100円です。
仮に、ミライト・ホールディングス1,727円のままだとすると、
1,727円×2.05≒3,541円
となり、ソルコムは1日時点で約441円割安の状態です。
ただし、ミライト・ホールディングスの株価も常に変動するので、ミライト・ホールディングス2,000円とソルコム4,100円、ミライト・ホールディングス1,500円とソルコム3,075円という組み合わせもありえます。
ソルコム日足チャート
8月2日終値3,540円。前日比440円高でした。
ミライト・ホールディングス日足チャート
8月2日終値1,738円。
ミライト・ホールディングス、ソルコムともに値上がりしました。
株主の今後について
ソルコムの株主は、上場廃止以降、保有株がミライト・ホールディングスに換わります。ソルコム100株はミライト・ホールディングス205株です。
ミライト・ホールディングスは100株単位で取引するので、5株は単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
また、ミライト・ホールディングスは株主優待がもらえるので、ソルコム株をそのまま保有し続けて、ミライト・ホールディングスの株主になることもできます。
ミライト・ホールディングスの株主優待について
株主優待の内容
(1)対象となる株主・・・毎年3月末の株主名簿に記載または記録され、100株以上を1年以上継続保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・クオカード1,000円分
・1,000株以上・・・クオカード2,000円分(3年以上継続保有で1,000円アップ)
(3)発送時期・・・毎年7月下旬発送予定
ミライト・ホールディングスの株主優待はクオカードです。3月末の株主は年1回、優待がもらえます。
ただし、100株以上と1,000株以上の条件ですから、余分な株数を売却する人がほとんどだと思います。
単元未満株を売却して、切りの良い数字にする株主が多そうですね。