日本海洋掘削のマネーゲームのコツ(3)
(2)の続きです。
本日7月23日は日本海洋掘削の上場廃止日です。20日が売買最終日でした。
終値は24円。高い値段でマネーゲームが発生したので、株価がなかなか下がりませんでした。
最後まで、倒産前の株主が優遇されていた印象です。
また、他の倒産企業と異なるのが、「上場廃止後の当社株式の取扱いに関するお知らせ」の発表がなかったことです。
上場廃止直前にこの発表があると、投資家の売り注文が出やすくなります。上場廃止日を強く意識するので、保有株の売却を促す効果があります。
日本海洋掘削はこの発表がなかったため、まとまった売り注文による株価急落がありませんでした。
日本海洋掘削2018年6月28日~7月4日5分足チャート
新スポンサー報道でマネーゲームが発生したときの5分足チャートです。
7月2日に急騰し、30円ストップ高の89円となりました。翌3日は買い注文が殺到してストップ高比例配分の119円。2営業日連続ストップ高です。
4日に高値136円をつけました。29日安値59円から約2.3倍に増えています。
ただし、136円になるまで3営業日かかってますから、リスクを取っても投資家の取り分はかなり少ないです。
全体的にタカタに比べると穏やかで、中規模程度のマネーゲームだったと言えます。
とにかく倒産直後の株価が高すぎた。これに尽きます。フライング気味に79円で始まってしまうと、厳しいですね。
マネーゲームに参加した投資家のみなさん、どうもお疲れさまでした。