カッパの株主優待に変更ナシ
かっぱ寿司の株主優待はどうなるのか?のつづきです。
本日午前10時、コロワイド(7616)は、カッパ・クリエイトホールディングス(7421)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと正式発表しました。カッパ・クリエイトホールディングスは上場廃止になりませんので、株主優待は以前と同じです。
仮に、株主優待に変更がある場合は、後日、変更の発表があると思います。
カッパ・クリエイトホールディングスの株主優待
変更があれば、公式発表のほかに公式サイトの株主優待ページも変更されるので、すぐに把握できるでしょう。
カッパ・クリエイトホールディングスの月足
カッパの月足3年分です。今回発表されたTOBの中で、もっとも重要なポイントはTOB価格の1,048円です。上記画像で黄色の線を引いてみました。
株主優待目的でカッパを長年保有している投資家であれば、ほとんどの人が影響ないと思われます。本日の株価1,026円で含み損になっている人は、2014年8月末の優待目当てに新規で購入した方くらいです。
あまりマニアックな話になるといけないので簡単に紹介。
コロワイド(の子会社)が、カッパの大株主(神明)等からカッパ株を1,048円で買い取るという話です。直近の株価よりも安い値段でのTOBのため、「ディスカウントTOB(反対はプレミアム)」と呼ばれています。
コロワイドはカッパの過半数(50.50%)の取得を目指しています。この数字に達しない場合は、50.50%になるよう、カッパが増資を行ってコロワイドが引き受けます。もちろん、私達一般投資家もTOBに参加(申込)することは可能です。
通常、こういう大口投資家のやりとりの場合、一般の個人投資家は蚊帳の外になるものです。今回は、「カッパと元気寿司との経営統合(白紙化)」や「コロワイドTOBの先行報道」など、いろいろな要因が重なって、株価が乱高下することになりました。
年に1回あるかないかのレアケースです。短期投資家以外は、あまり神経質にならなくて良いと思います。株主優待がなくなるなら別ですけどね。