TTKの上場廃止と株主の今後について
4月27日、東証1部上場のミライト・ホールディングス(1417)と東証2部上場のTTK(1935)は、株式交換による経営統合を発表しました。
TTKは2018年9月26日に上場廃止になります。
重要な株式交換比率は、ミライト・ホールディングス「1」に対して、TTK「0.47」です。
上場廃止後、TTK1株は、ミライト・ホールディングス0.47株に換わります。
TTKの株価について
今後、両社の株価は「1」と「0.47」に近づくように動きます。この現象をサヤ寄せと言います。
その後は、比率とほぼ釣り合うように動きます。
4月27日終値はミライト・ホールディングス1,734円、TTK630円です。
仮に、ミライト・ホールディングスが1,734円のままだとすると、
1,734円×0.47≒815円
となり、TTKは27日時点で約185円割安の状態です。
ただし、ミライト・ホールディングスの株価も常に変動するので、ミライト・ホールディングス2,000円とTTK940円、ミライト・ホールディングス1,500円とTTK705円という組み合わせもありえます。
TTK日足チャート
5月1日終値721円。前日比91円高でした。
ミライト・ホールディングス日足チャート
5月1日終値1,588円。一般的に、親会社となる企業の株価は、発表によって値下がりすることが多いです。割安な銘柄が買われて、割高な銘柄が売られる流れです。
ミライト・ホールディングスの株価も値下がりしました。13時50分すぎに大量の売りが出たようで、52分にTTKの株価が730円で寄り付きました。
株主の今後について
TTKの株主は、上場廃止以降、保有株がミライト・ホールディングス株に換わります。TTK株1,000株はミライト・ホールディングス470株です。
ミライト・ホールディングスは100株単位で取引するので、70株は単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
ミライト・ホールディングスは株主優待がもらえるので、TTK株をそのまま保有し続けて、ミライト・ホールディングスの株主になる選択肢があります。
ミライト・ホールディングスの株主優待について
株主優待の内容
(1)対象となる株主・・・毎年3月末の株主名簿に記載または記録され、100株以上を1年以上継続保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・クオカード1,000円分
・1,000株以上・・・クオカード2,000円分(3年以上継続保有で1,000円アップ)
(3)発送時期・・・毎年7月下旬発送予定
ミライト・ホールディングスの株主優待はクオカードです。3月末の株主は年1回、優待がもらえます。
ただし、100株以上と1,000株以上の条件ですから、余分な株数(足りない株数)をどうするかがポイントです。
余った株数を売却して100株に減らすか、足りない株数を買い足して1,000株にするか、悩ましいところです。
おそらく、経営統合後のミライト・ホールディングスの株価次第だと思います。ミライト・ホールディングスの株価が順調に値上がりしてくれると良いですね。