フージャースホールディングスのライツ・オファリング(5)
フージャースの続きです。
本日3月8日(木)は、新株予約権の売買最終日でした。
新株予約権を保有している投資家は、3月15日までに1株500円で新株を購入するか、もしくは、株式市場で売却することができます(できました)。
フージャースホールディングス新株予約権日足チャート
3月8日終値216円。一般的に、新株予約権は上場廃止日が近づくと、値段も少しずつ下がります。
フージャースの場合は投資ファンドが買い進めたことにより、2月中旬から上がり始めました。めずらしいです。
ただ、3月から普段の動きに戻ったようです。
期待していたマネーゲームは発生せずに終了。ちょっと残念です。
フージャースホールディングス日足チャート
同じ時期の親株(本株)の日足チャートです。8日終値726円。
2月以降、親株の株価と新株予約権の値段が連動しています。
人気のないライツの場合、新株が株式市場に流通し始めた頃から値崩れを起こし、右肩下がりになりやすいです。
フージャースは、かなり持ちこたえた方だと思います。
新株予約権の株主の今後について
新株予約権の売買が終了したため、新株を買う予定のない方の新株予約権は、3月19日以降、会社側が1個につき1円で買い取ります。
例えば、新株予約権を100個保有する株主は、100円を配当金(領収証方式)でもらうことができます(※一部例外あり)。
ただ、先ほどまで、新株予約権の値段は1個200円以上でしたから、かなり損しています。
現状、新株予約権を使ってフージャース株に換え、株式市場で売却した方が手取りは多いと思います。
もちろん、新株が手元に届いたときのフージャースの株価次第です。株価が500円を下回っていれば、含み損となります。
新株を買うには、投資資金が少なくとも5万円以上必要ですし、新株に換えたとして絶対に儲かるわけでもありません。3月15日の期限も迫っています。
結局、
ライツは面倒だから放置→配当金としてもらう
という株主が多そうですね。