上原成商事の上場廃止と株主の今後について
11月8日、東証2部上場の上原成商事(8148)はMBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
TOB価格は5,150円、TOB期間は11月9日(木)から12月21日(木)までの30営業日です。手続きが順調に進むと上原成商事は上場廃止になります。期末配当も無配になる予定です。
上原成商事の株主は、TOBに参加して5,150円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が5,150円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
上原成商事の今後の株価について
11月9日終値5,030円。今後、上原成商事の株価は5,150円近辺まで上昇します。この現象をサヤ寄せといいます。その後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格5,150円で買い取ってもらえること、TOBの手続きが経験できることです。
具体的には、上原成商事株を、購入した証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。投資資金が戻ってくるのは12月28日以降になります。
上原成商事の株主の今後について
上原成商事月足チャート
過去5年分の月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。含み益の状態ですね。
ただ、1株あたり純資産が1万円以上あるので、半分以下のTOB価格は安すぎます。
このまますんなり行くとは思えないのですが、さてどうなりますか。
(追記)上原成商事の上場廃止日決定
上原成商事の上場廃止が決定しました。上場廃止日は2018年3月19日(月)、売買最終日は3月16日(金)です。
株主の保有株は5,150円で強制買い取りとなります。3月23日以降、「5,150円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格が引き上げられるのを期待していたのですが残念です。株主のみなさん、どうもおつかれさまでした。