沖電線の上場廃止と株主の今後について
10月31日、東証1部の沖電気工業(6703)が沖電線(5815)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は3,650円、TOB期間は11月1日(水)から12月18日(月)までの32営業日です。手続きが順調に進むと、沖電線は上場廃止になります。
これに伴い、期末配当が無配になりました。
沖電線の株主は、TOBに参加して3,650円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が3,650円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
沖電線の今後の株価について
今後、沖電線の株価は3,650円近辺まで上昇(サヤ寄せ)したあと、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格3,650円で買い取ってもらえること、TOBに手続きが経験できることです。
具体的には、沖電線株を、購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。投資資金が戻ってくるのは12月25日以降になります。
沖電線の株主の今後について
沖電線月足チャート
過去5年分の月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
2014年に株価がTOB価格を上回っています。TOB価格に納得できない方は、上場廃止ギリギリまで待って、TOB価格の引き上げや第三者の登場を期待すると良いと思います。
うまくいくといいですね。
(追記)沖電線の上場廃止日決定
沖電線の上場廃止が決定しました。上場廃止日は2018年3月28日(水)、売買最終日は3月27日(火)です。
株主の保有株は3,650円で強制買い取りとなります。4月1日以降、「3,650円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格が引き上げられるのを期待していたのですが残念です。株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。