郵船ロジスティクスの上場廃止と株主優待、株主の今後について
10月31日前場終了後、東証1部上場の日本郵船(9101)は、郵船ロジスティクス(9370)に対してTOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は1,500円、TOB期間は11月1日(水)から12月14日(木)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、郵船ロジスティクスは上場廃止になります。
郵船ロジスティクスの株主は、TOBに参加して1,500円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,500円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
郵船ロジスティクスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
10/30 | 1,018 | - |
10/31 | 1,318 | +300 |
11/01 | 1,500 | +300 |
今後、郵船ロジスティクスの株価は1,500円近辺まで上昇します。この現象をサヤ寄せといいます。その後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
ただ、最近はTOB価格を上回るケースもあります。
TOBに参加するメリット・デメリットについて
メリットは、TOB価格1,500円で買い取ってもらえること、TOBの手続きが経験できることです。
具体的には、郵船ロジスティクス株を、購入した証券会社からカブドットコム証券へ移管して(移動して)売却します。12月21日以降、投資資金が戻ってきます。
なお、TOBに参加(申込)する場合は証券口座が必要です。カブドットコム証券は有名ですから、ほとんどの投資家が証券口座を持っていると思います。
株主優待の詳細
株主優待の内容(パッケージツアー割引券)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・パッケージツアー割引券2枚
・1,000株以上・・・パッケージツアー割引券5枚
※1枚につき2名有効、1名につき1回10万円まで割引、有効期間は毎年7月1日から翌年6月30日までの1年間(3)発送時期・・・6月下旬発送予定
株主優待の内容(クオカード)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・3年未満・・・クオカード1,000円分
・3年以上・・・クオカード1,500円分
※3年以上継続保有・・・毎年3月末・9月末の株主名簿に同一株主番号で7回以上記載または記録された株主
(3)発送時期・・・6月下旬発送予定
郵船ロジスティクスの株主優待は、パッケージツアー割引券とクオカードです。毎年3月末の株主は優待がもらえます。
ただし、過去のTOBのスケジュールを考えると、2018年3月末の優待はもらえないかもしれません。
おそらく、2018年1月下旬~2月に上場廃止になるかなと。正式発表がないので詳細はわかりませんが、2017年優待が最後の可能性が高いです。管理人の予想です。
郵船ロジスティクスの株主の今後について
郵船ロジスティクス月足チャート
過去3年分の月足チャートです。TOB価格1,500円の水準に黄色の線を引いています。
2015年12月に1,712円の高値を付けました。TOB価格より高い値段で買った投資家がかなりいると思います。
管理人が株主であれば、TOB期間ギリギリまで待って(12月上旬)、株価が1,500円を上回っているなら様子見、1,500円を下回っているならTOBに申し込むと思います。
優待目当ての方であれば、優待廃止が発表されるまで(上場廃止が決定するまで)待つのもアリかなと。
いずれにしても、TOB価格が安いので、何か起きそうな雰囲気があります。
(追記)郵船ロジスティクスの上場廃止日決定
郵船ロジスティクスの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2018年1月29日(月)、売買最終日は1月26日(金)です。
株主の保有株は1,500円で強制買い取りとなります。2月1日以降、「1,500円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格が引き上げられるのを期待していたのですが残念です。株主のみなさん、どうもおつかれさまでした。