アサツーディ・ケイの上場廃止と株主の今後について
10月2日、投資ファンドのベインキャピタルは、アサツーディ・ケイ(9747)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は3,660円、TOB期間は10月3日(火)から11月15日(水)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、アサツーディ・ケイは上場廃止になります。
これに伴い、期末配当が無配になりました。
アサツーディ・ケイの株主は、TOBに参加して3,660円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が3,660円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
アサツーディ・ケイの今後の株価について
今後、アサツーディ・ケイの株価は3,660円近辺まで上昇します。この現象をサヤ寄せといいます。その後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
というのが一般論です。今回は例外が起きているので、下で紹介します。
TOBに参加するメリット・デメリットについて
メリットは、TOB価格3,660円で買い取ってもらえること、TOBの手続きが経験できることです。
具体的には、アサツーディ・ケイ株を、購入した証券会社から大和証券に移管して(移動して)売却します。投資資金が戻ってくるのは11月22日以降になります。
アサツーディ・ケイの株主の今後について
アサツーディ・ケイ月足チャート
過去5年分の月足チャートです。TOB価格に黄色の線を引いてみました。株主のほとんどが含み益になっています。2015年3月の高値3,680円とほぼ同じ水準です。
ただ、株価がTOB価格を超えてしまいました(10月3日終値3,800円)。投資家は、このTOBがすんなり行くと思っていないようです。他の関係者ともめると読んでいるかもしれません。
それはさておき、株主のみなさん、おめでとうございます。株価がどこまで上がるか楽しみですね。
(追記)TOB期間の延長
アサツーディ・ケイへのTOB期間が延長されました。10月3日から11月21日(火)までの34営業日です。TOBに参加(申込)すると、11月29日以降に投資資金が戻ってきます。