三重銀行と第三銀行の経営統合の詳細発表
三重銀行と第三銀行が経営統合を発表。株主の今後と株主優待についての続きです。
9月15日前場終了後、両行の経営統合の詳細が発表されました。
手続きが順調に進むと、三重銀行と第三銀行が2018年3月28日に上場廃止となり、4月2日に「三十三(さんじゅうさん)フィナンシャルグループ」が上場します。
重要な比率は、三重銀行「1」に対して、第三銀行「0.7」です。三重銀行の株主は、三重銀行1株に対して新会社1株が、第三銀行の株主は、第三銀行1株に対して新会社0.7株が、それぞれ割り当てられます。
株主の今後について
両行の株主は、上場廃止以降、保有株が新会社の株に換わります。新会社は100株単位で取引される予定です。三重銀行100株は新会社100株に、第三銀行100株は新会社70株になります。
第三銀行の株主は単元未満株が発生する可能性があります。
三重銀行2017年9月15日5分足チャート
9月15日終値2,585円。前日比67円高(+2.66%)でした。前場終了後に比率が発表されたため、後場開始直後、発表前の株価で「割高」となる三重銀行が売られました。いわゆる「サヤ寄せ」です。しかし、取引終了前に上昇しています。
第三銀行2017年9月15日5分足チャート
9月15日終値1,785円。前日比173円高(+10.73%)でした。比率の恩恵を受けたのは第三銀行です。発表前の株価で「割安」だったため、第三銀行の株価が急騰しました。こちらも「サヤ寄せ」が起きています。
今後、特別な出来事が起きなければ、両行の株価は「1」と「0.7」でほぼ釣り合うように動きます。上場廃止までこの状況が続きます。
株主優待について
経営統合のスケジュールを考えると、2018年3月末の優待が最後となり、4月から新会社の優待へ移行するようです。
もちろん、新会社が株主優待を実施することが前提です。どんな優待が始まるのか楽しみですね。