ダンロップスポーツの上場廃止と株主の今後について
8月29日、東証1部上場の住友ゴム工業(5110)が、ダンロップスポーツ(7825)を吸収合併すると発表しました。
ダンロップスポーツは2017年12月27日に上場廃止になります。
重要な合併比率は、住友ゴム工業「1」に対して、ダンロップスポーツ「0.784」です。上場廃止後、ダンロップスポーツ1株は、住友ゴム工業0.784株に換わります。
ダンロップスポーツの株価について
今後、両社の株価は「1」と「0.784」でほぼ釣り合うように動きます。8月29日終値は住友ゴム工業1,771円、ダンロップスポーツ1,245円です。
仮に、住友ゴム工業が1,771円のままだとすると、
1,771円×0.784円≒1,389円
となり、ダンロップスポーツは約144円割安の状態です。
ただし、住友ゴム工業の株価も常に変動するので、住友ゴム工業2,000円とダンロップスポーツ1,568円、住友ゴム工業1,500円とダンロップスポーツ1,176円の組み合わせもありえます。
株主の今後について
ダンロップスポーツの株主は、上場廃止以降、保有株が住友ゴム工業株に換わります。ダンロップスポーツ100株は住友ゴム工業78.4株になります。
住友ゴム工業は100株単位で取引するので、78株が単元未満株、0.4株が端株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
ただし、端株は売却されて、その代金が投資家に戻ってきます。例えば、住友ゴム工業の株価が1,800円、0.4株の端株を保有していた場合、
1,800円×0.4株=720円
となり、720円が返金されます。
ダンロップスポーツは株主優待がないので、そのまま住友ゴム工業の株主になる投資家が多いかなと。
最近は、投資家の思惑で比率以上に株価が上がったり、合併比率そのものが変更されたりする可能性があります。仮に、ダンロップスポーツを利益確定するにしても、上場廃止直前まで待った方が良いでしょう。
12月27日の上場廃止まで約4ヶ月残っています。期間が短すぎて焦ることもなく、長すぎて忘れることもなく、株主が動きやすいスケジュールだと思います。