モバイルクリエイトと石井工作研究所が経営統合を発表。株主の今後について
8月10日、モバイルクリエイト(3669)と石井工作研究所(6314)は経営統合を発表しました。
手続きが順調に進むと、両社は2018年6月27日に上場廃止となり、7月から新会社が上場する予定です。
重要な比率は、モバイルクリエイト「1」に対して、石井工作研究所「1.02」です。モバイルクリエイトの株主は、モバイルクリエイト1株に対して新会社1株が、石井工作研究所の株主は、石井工作研究所1株に対して、新会社1.02株がそれぞれ割り当てられます。
両社の今後の株価について
今後、両社の株価は「1」と「1.02」でほぼ釣り合うように動きます。8月10日終値は、モバイルクリエイト387円、石井工作研究所368円です。
仮に、モバイルクリエイトが387円のままだとすると、
387円×1.02=394.74円
となり、石井工作研究所が現時点で約27円割安です。発表直後は、両社の割高・割安状態が解消されるように株価が動きます。この現象を「サヤ寄せ」と言います。
ただし、モバイルクリエイトの株価も常に変動するので、モバイルクリエイト400円と石井工作研究所408円、モバイルクリエイト350円と石井工作研究所357円という組み合わせもありえます。
株主の今後について
両社の株主は、上場廃止以降、保有株が新会社の株に換わります。新会社は100株単位で取引される予定です。モバイルクリエイト100株は新会社100株に、石井工作研究所100株は新会社102株になります。
石井工作研究所の株主は単元未満株(100株の株主は2株分が単元未満株)が発生します。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
両社とも株主優待がないので、大きな混乱もないでしょう。そのまま保有株を持ち続けて新会社の株主になると良いと思います。
両社の上場廃止日は2018年6月27日です。まだまだ先の話ですから、考える余裕があります。
(追記)新会社の上場決定
7月2日に新会社FIG(4392)が上場しました。読み方は「えふあいじー」です。
初値は323円でした。コード番号がモバイルクリエイトや石井工作研究所のときと異なります。
間違えないようご注意ください。