ポケットカードの上場廃止と株主優待、株主の今後について
8月3日、東証1部上場の伊藤忠商事とファミリーマートは、ポケットカード(8519)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は1,072円、TOB期間は11月中旬の開始を予定しています。手続きが順調に進むと、ポケットカードは上場廃止になります。
これに伴い、配当金は無配に、株主優待も廃止となりました。
ポケットカードの株主は、TOBに参加して1,072円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,072円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
ポケットカードの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
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8/3 | 724 | - |
8/4 | 874 | +150 |
8/7 | 1,024 | +150 |
8/8 | 1,072 | +300 |
今後、ポケットカードの株価は1,072円近辺まで上昇します。この現象をサヤ寄せと言います。その後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリット・デメリットについて
メリットは、TOB価格1,072円で買い取ってもらえること、TOBの手続きが経験できることです。
具体的には、ポケットカード株を、購入した証券会社から移管して(移動して)売却します。TOBの期間等の詳細については、後日発表予定です。
株主優待の詳細
廃止になった株主優待
(1)対象となる株主・・・毎年2月末の株主名簿に記載された100株以上保有の株主
(2)株主優待の詳細
・100株以上・・・クオカード800円分
・200株以上・・・クオカード1,500円分
・1,000株以上・・・クオカード3,000円分
・2,000株以上・・・クオカード4,500円分
ポケットカードの株主優待はクオカードです。毎年2月末現在の株主はクオカードがもらえました。
2017年2月の株主優待が最後です。これからポケットカードに投資してもクオカードはもらえません。
ポケットカードの株主の今後について
ポケットカード月足チャート
過去10年分の月足チャートです。TOB価格1,072円の水準に黄色の線を引いてみました。
リーマンショック以降に購入した投資家は含み益の状態です。今後の成長を期待していた投資家にとっては不満かもしれませんが、この価格は納得できる水準だと思います。
もちろん、TOB価格が引き上げられることを期待して待つこともできます。
TOB開始が11月ですから、まだまだ時間がありますね。
(追記)ポケットカードのTOB詳細決定
9月29日、TOB期間等の詳細が決定しました。
TOB期間は10月2日(月)から11月14日(火)までの30営業日です。TOBに参加(申込)するには、購入した証券会社から野村證券へ移管して(移動して)売却します。
投資資金が戻ってくるのは11月21日(火)以降になります。
(追記)ポケットカードの上場廃止日決定
ポケットカードの上場廃止が決定しました。上場廃止日は2018年2月1日(木)、売買最終日は1月31日(水)です。
株主の保有株は1,072円で強制買い取りとなります。2月6日以降、「1,072円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。