エー・ディー・ワークスのライツ・オファリング(4)
(3)の続きです。
本日7月13日は、エー・ディー・ワークス新株予約権(32509)の新規上場日でした。
基準値段は4円、ストップ高が34円、ストップ安が1円です。基準値段の計算式は、エー・ディー・ワークスの12日終値が43円だったので
43円-39円(新株の値段)=4円
となります。では、この日の新株予約権の取引はどうだったでしょうか?
ADワークス新株予約権2017年7月13日5分足チャート
始値3円、高値3円、安値2円、終値2円でした。2円から3円を行ったり来たり。バーコードですね。
ADワークス2017年7月13日5分足チャート
エー・ディー・ワークスの株価は42円。前日比1円安です。
(親株)42円-(新株)39円=3円>2円(新株予約権の値段)
となり、エー・ディー・ワークスの株価と新株予約権の値段が“ほぼ”釣り合った状態です。
仮に、新株予約権の値段が大幅に割安であれば、新規の投資家が株式市場で新株予約権を購入し、その新株予約権を使って新株を調達、株式市場で新株を売却すると利益が得られます。
例えば、エー・ディー・ワークスの株価が50円、新株予約権の値段が5円だとすると、
(1)新株予約権を5円で100株購入
(2)新株予約権を使って、39円で新株を100株調達する
(3)株式市場で新株を50円で売却
と進みます。
この売買で得られる利益は600円です。ここから売買手数料が差し引かれます。
目ざとい投資家は、常に、この儲けを狙っているので、両者の値段を比較しながら眺めると興味深いです。
新株予約権の権利行使について
エー・ディー・ワークスのライツ・オファリングは、新株予約権の権利行使のスケジュールと上場期間がほとんど同じです。
権利行使:2017年7月13日~9月12日
上場期間:2017年7月13日~9月5日
これが何を意味するかというと、新株が株式市場に流通するスピードがいつもより早いということです。
先ほど、管理人が買った証券会社で確認してみたら、権利行使から5営業日~6営業日で、新株が株式市場で売れるようになるとのことでした。他の証券会社でもほぼ同じです。
新株が流通し始めると、株価が値崩れを起こしやすくなります。エー・ディー・ワークスの株価が下がる可能性があるので、来週後半が節目になるでしょう。
それまでに、上がりやすい材料が出てくれるといいんですけどね。