東芝の東証2部降格と今後の株価について
6月23日、東芝(6502)の東証2部への指定替えが発表されました。
8月1日から、東芝は東証2部上場企業となります。
過去、東証1部から2部へ指定替えとなった企業はたくさんあります。そこで、同様に債務超過で2部指定替えになったシャープ(6753)を参考にして、今後の株価を予想してみたいと思います。
シャープの東証2部降格
市場第一部銘柄から市場第二部銘柄への指定替え:シャープ(株)
ちょうど1年前の2016年6月23日、シャープが東証2部降格となりました。
シャープ日足チャート
そのときの日足チャートがこちらです。2016年6月1日から8月31日までの様子です。
発表直後の6月24日から下げ続け、2部となった8月1日に87円の安値をつけています。大量の売り注文が発生すると言われる7月31日よりも、2部降格直後の方が下落率が大きいです。
株価が上がり始めたのは、鴻海による増資がきっかけです。個人投資家がたくさん買っていたようで、NISA口座のランキングにもシャープが入っていました。
その後の復活は、みなさんご存じの通りです。
東芝日足チャート
そして、現在の東芝の日足チャート。6月26日終値298.2円。前日比9.6円安(-3.12%)でした。
シャープのときに比べて、東芝は2部降格前の株価が高いです。仮にシャープと同じような値動きになるのであれば、8月1日になるまで近づかない方が賢明です。
また、東芝の株価が回復するタイミングは、東芝メモリの結果に左右されそうです。「2018年3月末までの完了を目指す」としているので、気長に待った方が良さそうです。
さらに、東芝は特設注意市場銘柄に指定されています。東証による審査をクリアし、指定が解除されるまで待ちたいです。
以上を踏まえると、今は買いより、売り(もしくは信用売り)を行った方が儲かりそうな気がします。
さて、どうなるでしょうか。