IPOの大株主って儲かるの?
新規に株式市場に上場するIPO(新規公開株・新規上場株式)。人気のIPOは、その値段が急騰し、プラチナチケットとなります。
では、IPOになる前から未公開株を保有している大株主は、一体どのくらい儲かるのでしょうか?今回、9月IPOの大株主(上場企業)をピックアップしてみました。
9月IPO(予定含む)の主な大株主(上場企業)
ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)9/11上場
・双日(2768)1.85%
ロックオン(3690)9/17上場
・サイバーエージェント(4751)2.03%
・セプテーニ(4293)1.72%
・博報堂DYホールディングス(2433)1.01%
リアルワールド(3691)9/18上場
・オークファン(3674)0.98%
・アドウェイズ(2489)0.80%
リボミック(4591)9/25上場
・大塚製薬(大塚HD:4578)30.53%
ホットランド(3196)9/30上場
・イオンモール(8905)6.56%
・日本製粉(2001)3.04%
※「%」は大株主の保有比率
大株主の中には、純粋な投資ではなく、取引先等が含まれます。ただし、上場企業でもベンチャーキャピタル(ジャフコ・SBI・日本アジア投資等)のような投資メインの企業は今回の対象から外しました。
上記一覧の大株主は、時々、IPOをきっかけに株価が上昇することがあります。そのタイミングは、(1)上場承認されたとき、(2)IPO直後の株価急騰、の2つがメインです。
(1)は、ニュースになった「リクルート(6098)10/16上場」が当てはまります。リクルートの大株主は、有名な上場企業がたくさん含まれます。これらの上場企業の株価が上がることがあるわけです。
(2)は、本日上場のジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)が当てはまります。公開価格2,550円に対して、5,870円買い気配で売買が成立せずに取引を終了しました。この先、JIAの株価がぐんぐん値上がりすると、JIA株を保有する双日の含み益も拡大することになります(※保有株を売らなければ)。
9月以降、10月~12月もIPOラッシュが予想されます。IPOだけでなく、その大株主の株価にも注目です。