日本無線の上場廃止と株主の今後について
5月15日、東証1部上場の日清紡ホールディングス(3105)が、日本無線(6751)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
日本無線は2017年9月27日(水)に上場廃止になります。売買最終日は9月26日(火)です。
重要な株式交換比率は、日清紡ホールディングス「1」に対して、日本無線「1.28」です。上場廃止後、日本無線1株は、日清紡ホールディングス1.28株に換わります。
日本無線の株価について
今後、両社の株価は「1」と「1.28」でほぼ釣り合うように動きます。5月15日終値は日清紡ホールディングス1,174円、日本無線1,378円です。
仮に日清紡ホールディングスが1,174円のままだとすると、
1,174円×1.28=1,502.72円
となり、日本無線が約125円割安の状態です。
ただし、日清紡ホールディングスの株価も常に変動するので、日清紡ホールディングス1200円と日本無線1,536円、日清紡ホールディングス1,000円と日本無線1,280円という組み合わせもありえます。
株主の今後について
日本無線の株主は、上場廃止以降、保有株が日清紡ホールディングス株に換わります。日本無線100株は日清紡ホールディングス128株になります。
日清紡ホールディングスは100株単位で取引するので、28株が単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
今回のケースは株数が増えるので、そのまま日清紡ホールディングスの株主になって良いかもしれません。配当利回りも日清紡ホールディングスの方が高いです。
株式交換比率などの条件がもっと良くなれば言うことなしですが、さて、どうなるでしょうか。