日立工機の株価急騰
以前、「TOB銘柄は株式市場に流通する株数が少なくなるので、少しの買い注文で株価が上がりやすくなる」と紹介しました。
ちょうど、ピッタリのサンプルがあったので取り上げたいと思います。
日立工機3月29日5分足チャート
昨日29日、前場に日立工機の株価が急騰しました。高値883円まで上がっています。TOB価格は870円ですから、
883円÷870円×100≒1.015
1.5%の上昇です。上昇率はそれほど高くないですが、かなり珍しい現象です。
これだけ株価が上がると、株主はTOB価格より高く売れますから、今まで売らずに粘った甲斐があります。放置していただけ、かもしれませんが・・・。
ちなみに、日立工機は上場廃止を予定しているので、一般的なケースだと870円で強制買い取りになるでしょう。
「なにもしない」という選択をした株主は、日立工機の上場廃止後、870円×株数の資金が戻ってきます。
管理人は”せっかち”なので、TOBが発表されたら、すぐにでも良い条件で売りたくなります。ただ、どんな銘柄にも一定数の”のんびり派”が存在します。
参考にしていただければと思います。
(追記)日立工機の上場廃止日決定
日立工機の上場廃止が決定しました。上場廃止日は7月24日(月)、売買最終日は21日(金)です。
株主の保有株は上記の通り、870円で強制買取となります。7月27日以降、「870円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れ様でした。