ソレキアへのTOB合戦が始まる
ソレキアの買収合戦?と株主の今後についての続きです。
3月21日、佐々木ベジ氏がソレキアへのTOB価格を3,700円に引き上げました。また、TOB期間も4月14日(金)までに延長されました。
この結果、富士通の条件を上回ることになりました。
ソレキアの株主の今後について(part2)
両者のTOB合戦が始まりました。21日17時時点の条件は以下の通りです。
富士通によるTOB
(1)TOB価格・・・3,500円
(2)TOB期間・・・2017年3月17日から4月28日まで
(3)決済の開始日・・・2017年5月9日
(4)買付予定株数・・・上限なし
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
佐々木ベジ氏によるTOB
(1)TOB価格・・・2,800円→3,700円
(2)TOB期間・・・2017年2月3日から3月24日まで(→4月14日までに延長)
(3)決済の開始日・・・2017年3月30日(→4月21日に変更)
(4)買付予定株数・・・36万4700株
(5)証券会社・・・三田証券
今度は、佐々木ベジ氏が一歩リードです。さて、富士通はどうするでしょうか?
焦って株式市場で売るともったいないので、どちらかのTOB期間が終了するまで、もしくは、これ以上TOB価格が上がらないとわかるまで、売却を待った方が良いです。
ソレキア株主のみなさん、おめでとうございます。
ソレキアをこれから買っても儲かるの?
ソレキア日足チャート
3月21日終値は3,565円。富士通のTOB価格3,500円より高い水準まで上昇しました。
通常、TOBによる完全子会社化の場合、TOB価格を少し下回る水準(99.5%ほど)で株価が推移します。投資家が、TOB価格の引き上げを予想して買っていたと思われます。
上記の通り、TOB価格が3,700円になったので、本日購入した投資家は利益が出る可能性が高まりました。
今日買った投資家の思惑は、
(A)TOB価格が上昇すれば、「(TOB価格-買値)×株数-手数料」が利益になる
(B)失敗しても、「(3,500円-買値)×株数-手数料」の損失で済む
という考えです。例えば、今後TOB価格が4,000円まで上昇し、買値が3,600円だったとすると、
(A)「(TOB価格4,000円-3,600円)×株数-手数料」≒「400円×株数」が利益
(B)「(TOB価格3,500円-3,600円)×株数-手数料」≒「100円×株数」が損失
となります。失敗しても、富士通に3,500円で買い取ってもらったらいいや、という感じです。
これからソレキアを買う場合も、考えは同じです。
ただ、佐々木ベジ氏のTOBは全株式の買取ではないので、富士通の条件が上回っている状態の方が株価を予想しやすいと思います。
いずれにしても、ギリギリまで待つと、TOBの参加(申込)まで時間がありません。事前にSMBC日興証券と三田証券の口座を用意しておくことをオススメします。
仮に、富士通側が勝つと予想すれば、SMBC日興証券でソレキア株を購入すると手続きがスムーズになります。また、逆の場合も同じです。
健闘を祈ります。