郷鉄工所、時価総額10億円未満と今後の日程について
経営再建中の東芝。2月14日に決算発表ができず、延期したことがニュースになりました。東芝と同じく、3月14日までに決算書を提出できなければ上場廃止になる企業があります。
東証2部上場の郷鉄工所(6397)。昨日3月1日に時価総額が10億円未満になったことを発表しました。
郷鉄工所は色々な問題があります。四季報の記事でも「待ったなし」と指摘されるほど深刻な状況です。今後の流れは次のようになります。
郷鉄工所の上場維持へのハードル
(1)3月14日までに2017年3月期第3四半期の決算書が提出できるか?
・提出した→(2)へ進む、提出できない→上場廃止
(2)2017年3月期決算で債務超過が解消されるか?
・解消された→(3)へ進む、解消されない→上場廃止
(3)5月31日までに事業計画改善書を提出できるか?
・提出した→(5)へ進む、提出できない→(4)へ進む
(4)5月31日までに時価総額(月間平均および月末)が10億円以上になるか?
・10億円以上→上場維持、10億円未満→上場廃止
(5)11月30日までに時価総額(月間平均および月末)が10億円以上になるか?
・10億円以上→上場維持、10億円未満→上場廃止
主なハードルは4つです。
郷鉄工所は、前期決算で債務超過(資産を全部売っても借金を返しきれない状態)になっています。今期2017年3月期決算で債務超過が解消されないと上場廃止になります。
郷鉄工所日足チャート
決算を延期した2月15日から、株価が急落しています。本日終値は56円。郷鉄工所の発行済み株式数は1582万6862株です。
時価総額=56円×1582万6862株≒8億8630万円
となります。今日も株価が値下がりし、10億円がさらに遠くなりました。
10億円を巡る攻防については、以下の記事をご覧ください。
もし、郷鉄工所で短期投資をするなら(中長期投資は厳しい)、資金調達の情報が出たタイミングです。これはウワサでも構いません。
なお、何の材料(情報)もなく株価が急騰したら、そのときはしっかり利益を確定しておきたいです。いずれにしても、郷鉄工所を翌日に持ち越すのは厳禁です。
こういう崖っぷちの企業は、復活したときの株価上昇がすごいので、個人的に期待しています。がんばってほしいです。