三浦印刷の上場廃止と株主の今後について
2月27日、東証1部上場の大王製紙(3880)は、三浦印刷(7920)に対してTOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は260円、TOB期間は2月28日から4月11日までの30営業日です。手続きが順調に進むと、三浦印刷は上場廃止になります。
三浦印刷の株主は、TOBに参加して260円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が260円に近づいたら株式市場で売却することができます。
三浦印刷の今後の株価について
日付 | 株価 | 値幅 |
---|---|---|
2/27 | 197 | - |
2/28 | 247 | +50 |
3/01 | 260 | +80 |
今後、三浦印刷の株価は260円付近まで上昇し、その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリット・デメリットについて
メリットは、TOB価格260円で買い取ってもらえること、TOBの手続きが経験できることです。デメリットは、投資資金の回収が遅くなること、手続きが面倒なことです。
具体的には、三浦印刷株を、購入した証券会社から大和証券に移管して(移動して)売却します。投資資金が戻ってくるのは、4月18日以降になります。
三浦印刷の株主の今後について
三浦印刷月足チャート
上の画像は三浦印刷の月足チャート10年分です。TOB価格に黄色の線を引いてみました。
TOB価格260円は、リーマンショック前の水準です。ほとんどの投資家が含み益になっていると思います。
三浦印刷の株主優待について
三浦印刷の株主優待はオリジナルカレンダーです。毎年9月末の株主がもらえます。ただ、三浦印刷は上場廃止を予定しているので、去年9月(2016年9月)の優待が最後になると思います。
カレンダーのために投資している場合は、4月にTOBの結果が出るので、その結果を待って判断すると良いでしょう。
仮に、管理人が株主なら、あやふやな状態はイヤなので、株価が260円に近づいたら利益確定し、カレンダーがもらえる他の銘柄、もしくは、3月の優待銘柄に乗り換えると思います。
(追記)三浦印刷の上場廃止日決定
三浦印刷の上場廃止が決定しました。上場廃止日は5月29日(月)、売買最終日は26日(金)です。
株主の保有株は260円で強制買い取りとなります。6月1日以降、「260円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れ様でした。