東芝の決算延期と、債務超過による東証2部指定替え
2月14日からの流れを記録しておきたいと思います。
2月14日前場終了後、東芝が2017年3月期第3四半期決算の発表を延期することがわかりました。
第178期第3四半期報告書の提出期限延長に関する承認申請書提出に関するお知らせ
その結果、株価が急落します。
東芝2017年2月14日5分足チャート
後場は売り気配で始まり、12時36分に安値226.2円をつけます。この日は市場全体も下げたことから、「東芝ショック」と呼ばれました。
そして、今度は東芝が債務超過によって東証2部に指定替えになるとの情報が出ます。
東証2部指定替え基準
(1)株主数・・・2,000人未満(猶予期間1年)
(2)流通株式数・・・10,000単位未満(猶予期間1年)
(3)流通株式時価総額・・・10億円未満(猶予期間1年)
(4)時価総額・・・20億円未満である場合において、9か月以内に20億円以上にならないとき
(5)債務超過・・・債務超過の状態となったとき
(6)売買高・・・最近1年間の月平均売買高が40単位未満
東証2部指定替えになる条件はご覧の通り。東芝は上から5番目の「債務超過」に該当します。
債務超過とは、資産を全部売却しても借金を返済できない状態のことです。2017年3月期決算で債務超過になるかもしれないとのことです。
仮に、2017年3月期が債務超過で、2018年3月期も債務超過になると、東芝は上場廃止となります。
東芝日足チャート
2月15日に安値199.2円をつけました。2016年2月の安値155円から比べるとまだ高いですが、この安値を更新するかがポイントになります。
仮に、東芝の東証2部が決定すると、大口投資家の売り注文が大量に出てくるので注意が必要です。
仮に東証2部に指定替えとなっても、シャープのように復活してくれるといいんですけどね。