東燃ゼネラル石油の業績上方修正と株価
東燃ゼネラル石油の工場火災と株価の続きです。
1月27日取引終了後、東証1部上場の東燃ゼネラル石油(5012)が業績の上方修正を発表しました。
平成28年12月期通期業績予想の修正
個別では赤字予想が黒字になり、連結では利益が倍増しました。原油高が貢献したようです。
東燃ゼネラル石油日足チャート
こちらは直近3ヶ月間の日足チャートです。火災発生前の水準を超えて、年初来高値を更新しました。
JXホールディングスと東燃ゼネラル石油の株価
日付 | JX (5020) |
東燃 (5012) |
比率 |
---|---|---|---|
1/19 | 515.1 | 1,285 | 2.49 |
1/20 (事故前) |
525 | 1,313 | 2.50 |
1/23 (事故後) |
522.5 | 1,300 | 2.49 |
1/24 | 519.5 | 1,292 | 2.49 |
1/25 | 524 | 1,306 | 2.49 |
1/26 | 528.9 | 1,315 | 2.49 |
1/27 (決算前) |
536.1 | 1,336 | 2.49 |
1/30 (決算後) |
541.2 | 1,355 | 2.50 |
1月19日から30日までの時系列株価です。右の列は、JXホールディングスを「1」としたときの東燃ゼネラル石油の比率です。
両社は経営統合の予定です。比率はJXホールディングス「1」に対して、東燃ゼネラル石油「2.55」です。ご覧の通り、事故前・事故後・上方修正発表前・発表後の比率がほとんど変わっていません。
両社の株価が連動していることがわかります。
ただ、いつも紹介している経営統合では、親会社と子会社のような立ち位置があって、親会社主導で子会社の株価が動くことが多かったです。ところが、JXと東燃では、東燃がメインになっています。
火災事故の時は東燃が下がってJXが下がり、上方修正発表の時は東燃が上がってJXが上がる、という順番です。脇役が主役を喰っちゃった感じです。
経営統合に限らず、吸収合併や株式交換による完全子会社化のケースでも、同様の現象がいくつか見られるようになりました。
2016年あたりからです。わかりやすい例では、ポケモンGOのときに、ミネベア(6479)とミツミ電機(6767)で起きました。当時のポケモン関連銘柄の爆発力はすごかったです。関連銘柄のミツミ電機(子会社)が急騰し、その影響でミネベア(親会社)の株価が上がりました。
JXホールディングスの利益を確定しました。
JXホールディングスの株価も順調に値上がりし、本日売却して利益を確定しました。
23日の後場寄り付き(520.4円)で買って、30日の後場寄り付き(541.6円)に売っています。保有期間はちょうど1週間です。
「(541.6円-520.4円)×株数-売買手数料」が利益になります。1週間でこれだけの値幅があれば十分です。
でも、今の石油株の勢いを考えると、「早く売りすぎた!」となるかもしれませんね。