カルソニックカンセイのTOBと株主の今後について(1)
11月22日取引終了後、東証1部上場のカルソニックカンセイ(7248)に対するTOB(株式公開買い付け)が正式に発表されました。
特別配当金570円を含めたTOB価格は1,860円です。手続きが順調に進むと、カルソニックカンセイは上場廃止になります。
カルソニックカンセイの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,860円に近づいたら株式市場で売却することができます。
カルソニックカンセイの今後の株価について
日付 | 株価 | 値幅 |
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11/22 | 1,450円 | - |
11/24 | 1,750円 | +300円 |
11/25 | 1,860円 | +400円 |
今後、カルソニックカンセイの株価は、1,860円近辺まで上昇します。
TOBに参加するメリット・デメリットについて
メリットは、TOB価格1,860円(特別配当含む)で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。デメリットは、投資資金の回収が遅くなること、手続きが面倒なことです。
具体的には、カルソニックカンセイ株を、購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。投資資金が戻ってくるのは、今のところ未定です。
TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。SMBC日興証券の口座を持っている方は多いと思います。今回はかなり特殊なケースですから、TOBに参加すると今後に役立つ知識がもらえます。
カルソニックカンセイの株主の今後について
今回の1,860円という価格は、ほとんどの人が儲かるオイシイ水準です。その内訳は、特別配当金が570円だとすると、投資ファンドによるTOBの値段は1,290円になります。
配当金には税金(20%)がかかるので、手取りにすると、「1,860円×株数」の金額より少なくなります(NISA口座で買っている場合は別です)。
(例)1,290円+456円(570円×0.8)=1,746円
管理人が株主であれば、11月24日か25日に、株価が1,860円に近づいたところで利益を確定すると思います。株主のみなさん、よかったですね。