ネットワークバリューコンポネンツの上場廃止と株主の今後について
9月30日、東証1部上場の新日鉄住金ソリューションズ(2327)は、ネットワークバリューコンポネンツ(3394)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
ネットワークバリューコンポネンツは12月28日に上場廃止となります。合わせて、12月末に予定していた配当金も無配になります。
最も重要な株式交換比率は、新日鉄住金ソリューションズ「1」に対して、ネットワークバリューコンポネンツ「1.82」です。上場廃止後、ネットワークバリューコンポネンツ1株は、新日鉄住金ソリューションズ1.82株に換わります。
ネットワークバリューコンポネンツの株価について
今後、両社の株価は、「1」:「1.82」で、ほぼ釣り合うように動きます。親会社となる新日鉄住金ソリューションズの株価が上がれば、ネットワークバリューコンポネンツの株価も上がり、新日鉄住金ソリューションズが下がれば、ネットワークバリューコンポネンツも下がります。
株主の今後について
ネットワークバリューコンポネンツの株主は、保有株が新日鉄住金ソリューションズに換わります。ネットワークバリューコンポネンツ100株の株主は、新日鉄住金ソリューションズ182株になります。
82株が単元未満株です。この場合は、18株を買い増して200株にする方法と、82株を売却して100株にする方法の2通りがあります。前者は新日鉄住金ソリューションズの買増制度を、後者は買取制度を活用します。
これ以外には、ネットワークバリューコンポネンツが上場廃止になる前に、株式市場で売却する方法もあります。
ネットワークバリューコンポネンツの株価は、新日鉄住金ソリューションズ主導で動きます。ネットワークバリューコンポネンツの業績がどんなに良くても、株式交換比率を無視して、株価が急騰するとは考えにくいです。
現在含み益がある投資家は、別の銘柄に乗り換えるのもアリでしょう。
いずれにせよ、上場廃止まで約3ヶ月の期間が残されています。じっくり考えることができると思いますよ。