マネースクウェアHDのMBOと株主の今後について
東証1部上場のマネースクウェアHD(8728)は、MBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
TOB価格は1,250円、TOB期間は9月8日から10月24日までの30営業日です。手続きが順調に進むと、マネースクウェアは上場廃止になります。
マネースクウェアの株主は、TOBに参加(申し込み)して1,250円で保有株を買い取ってもらう、もしくは、株価が1,250円に近づいたら株式市場で売却することもできます。
マネースクウェアHDの今後の株価について
日付 | 株価 | 値幅 |
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9/7 | 879 | - |
9/8 | 1,029 | +150 |
9/9 | 1,250 (予定) |
+300 |
今後、マネースクウェアHDの株価は、1,250円近辺まで上昇し、その後は上場廃止まで横ばいが続きます。何か別の動きがあれば、もしかすると1,250円を超えるかもしれません。
TOBに参加するメリット・デメリット
メリットは、TOB価格1,250円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。デメリットは、投資資金の回収が遅くなること、手続きが面倒なことです。
具体的には、マネースクウェア株を、購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。投資資金が戻ってくるのは10月31日以降になります。
マネースクウェアHDの月足チャート
2013年3月からの月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いてみました。今回のTOB価格は、直近の株価に比べるとかなり高いですが、中長期で見ると高い水準とは言えません。
おそらく、TOB価格より高い株価で買っている投資家も多いでしょう。株主は本当に気の毒です。
マネースクウェアHDの株主の今後について
2016年3月以降に株主となった投資家は、ほとんどの方が含み益だと思います。もし、管理人が同じ立場であれば、株価が1,250円に近づいたときに株式市場で売却します。目安は1,240円~1,245円です。
含み損の株主は、このまま手続きが進むと損失が確定します。あきらめて別の銘柄に乗り換えるか、もしくは別の意思表示が必要ではないでしょうか。