踊り狂うメガネスーパーの株価
7月28日から、メガネスーパー(3318)の株価が急騰しています。
本日の出来高は1億株弱。全市場を通じて、みずほ(8411)、レッド・プラネット・ジャパン(3350)に次ぐ3番目の多さです。メガネスーパーにマネーゲームが発生し、祭り状態となりました。今回、メガネスーパーの株価が上昇した理由はこちらと言われています。
上場廃止に係る猶予期間からの解除について(東証)
7月25日取引終了後、東証が発表を行ったことにより、メガネスーパーの上場廃止が遠のいたという判断です。メガネスーパーの今までの経緯については、こちらをご覧ください。
メガネスーパーについては、東証からイエローカードを出されていましたが、債務超過が解消したことにより、イエローカードがなくなりました。
メガネスーパー日足チャート
7月28日・29日・30日と、3連続で株価が上昇しました。3日ともにストップ高(前日終値比30円高)に到達しています。2013年6月以来の高値(権利落ち考慮後)ですから、絶好の利益確定のチャンスだったと思います。
会社側の思惑通り、ライツ・オファリング等で資金調達を行い、債務超過を解消しました。この先どうなるかわかりませんが、とりあえず一区切りついたことになります。
債務超過解消の発表で、株価は上がるのか?
では、会社が債務超過を解消し、証券取引所がOKを出した時に、私達はその銘柄で儲けることができるのでしょうか?
結論から先に言うと、答えは「うまく取引すれば、なんとかなりそうだ」です。今回のメガネスーパーのケースは、”できすぎ”ですけど・・・。
上場廃止に係る猶予期間からの解除について -インスペック(6656)-7/28
上場廃止に係る猶予期間からの解除について -ユニバーサルソリューションシステムズ(3390)-6/27
上場廃止に係る猶予期間からの解除について -イー・キャッシュ(現パス)(3840)-6/27
上場廃止に係る猶予期間からの解除について -燦キャピタルマネージメント(2134)-6/26
指定替え及び上場廃止に係る猶予期間からの解除について -中山製鋼所(5408)-6/26
上場廃止に係る猶予期間からの解除について -原弘産(8894)-5/30
直近3ヶ月間で「債務超過から復活→東証発表」となったのは、メガネスーパーを含めて計7社。そのうち、短期でほぼ確実に儲けられたのは原弘産とメガネスーパーくらいです。
特に、メガネスーパーの二匹目のドジョウを狙ったと思われる「インスペック」は、飛びついて買った人がほとんど損する「寄り付き天井」になりました。
債務超過解消を利用した短期投資は、マネーゲームになりやすい銘柄を判断する目利き力が求められます。債務超過を解消しそうな企業をみつけたときは、過去の株価推移をチャート等で確認しておくと良いでしょう。