株主優待廃止の恨みは恐ろしい(ベクター)
個人投資家に人気が高い株主優待。優待が魅力的であるほど、株価に良い影響を与えます。ところが、逆に優待を廃止してしまうと、その反動が一気にやってきます。
3月18日取引終了後、東証ジャスダック上場のベクター(2656)が株主優待の休止を発表しました。
ベクターの株主優待
ベクターの株主優待は、オンラインゲームのサービス利用チケット1万円分です。毎年3月末の株主は、この優待の権利がもらえました。
ベクター5分足チャート
優待をやめれば、もちろん株価は急落します。権利確定が近づく直前に優待休止を発表したため、そのインパクトはかなり大きいものでした。
22日終値は、前日比25円マイナスの351円(ジャスダック下落率第6位)。優待の価値に比べて、「この程度の下落で助かった」と判断すべきでしょう。
一般的に、優待をやめると、目当てで買っていた投資家は保有株を売却します。しかも、二度と戻ってきません。売りっぱなしです。
また、優待廃止を知らない投資家がいる可能性が高いため、あとからあとから売り注文がやってきます。しばらくの間、ベクターには近づかない方が良さそうです。