省電舎のライツ・オファリング(1)
ライツ・オファリング(株主割当増資・新株予約権)のつづきです。
省電舎(1711)は、3月19日にライツ・オファリングを発表しました。2014年3月26日までに購入した株主は、省電舎の新株予約権がもらえます。
省電舎の新株予約権の特徴は、(1)持っている株数と同じ数の新株を1株1,365円で買えること、(2)新株予約権を株式市場で売買できることの2つです。
保有株と同数の新株を1株1,365円で買える
仮に、省電舎を100株保有していれば、新株予約権を使うことにより、100株を1,365円で購入できます。新株予約権を使って省電舎株に換えるなら、
1,365円×100株=13万6500円
13万6500円で省電舎株が100株買えます。ただし、新株予約権が使える期間は2014年5月8日(水)から5月26日(月)までとなっています。
新株予約権を株式市場で売買できる
コード番号は(17119)です。新株予約権の取引は、これから始まります。上場期間は2014年4月1日(火)から5月19日(月)までです。
権利落ち日の基準値
3月27日は、省電舎の権利落ち日です。省電舎の新株予約権は、保有株と同数の新株を1株1,365円で買える権利です。26日の終値が1,652円。計算しますと、
(1,652円+1,365円)÷2≒1,508円
となります。
3月26日:省電舎親株1株(1,652円)
3月27日:省電舎親株1株(?円)+新株1株(1,365円)=計2株
3月26日から27日にかけて、株主が保有する株数は2倍に増加する可能性があります。この状況を27日以降の株価に反映させます。27日の取引は、この1,508円が出発点です。
省電舎日足チャート
日足チャート1ヶ月分です。右端のローソク足が3月27日のものです。
始値1,629円、高値1,629円、安値1,550円、終値1,597円でした。基準値よりもかなり上昇しました。