一休のTOBと大株主
12月15日取引終了後、東証1部上場のヤフー(4689)は、一休(2450)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB価格は3,433円、TOB期間は2015年12月16日(水)から2016年2月3日(水)までの30営業日です。一休はヤフーの完全子会社となるため、上場廃止になる予定です。配当も無配になります。
一休(2450)日足チャート
12月16日の終値は2,911円です。前日比500円ストップ高になりました。おそらく3,433円近辺まで上昇するでしょう(この現象をサヤ寄せといいます)。
一休株主の対応について
株主のこれからの対応については、↑のスタバ株の記事をご覧ください。一休のTOB価格はスタバ並みに高いです。新規上場直後に購入した株主を除いて、ほとんどの投資家が儲かる貴重なサンプルです。
TOB価格以上の値上がりを期待していた株主は“もの足りない”と感じるかもしれませんが・・・。
TOBが発表されたら、大株主を確認しよう!
一休の株主以外の投資家は、大株主を確認すると、儲かる可能性が高くなります。
たとえば、一休の大株主一覧から上場企業を探します。もし見つかればチャンスです。その企業は株の売却益が発生します。業績の上方修正につながるので、株価が上がりやすくなります。
また、親会社となる企業が有名企業の場合は、業界再編を期待して、別の投資先の株価が上がることもあります。
ヤフーが大株主の主な企業(コード番号順)
銘柄 | コード | 保有比率 (%) |
---|---|---|
サイネックス | 2376 | 10.0 |
オールアバウト | 2454 | 19.7 |
バリューコマース | 2491 | 48.7 |
アスクル | 2678 | 41.7 |
ブックオフコーポレーション | 3313 | 13.7 |
クレオ | 9698 | 11.9 |
タイミングが合えば、「購入後にTOB発表」という幸運に巡り会うことも。
市場全体が大きく下げたときほど企業買収が多くなります。有名企業が大株主&株価に比べて割安な銘柄があれば、資金を分散して少しずつ買っておくとオイシイ思いができますよ。