リアルコムのライツ・オファリング(2)
リアルコムのライツ・オファリング(1)のつづきです。
3月18日は、リアルコム(3856)新株予約権の権利落ち日です。今回は権利落ち日の基準値と、株価の動きについて紹介します。
権利落ち日の基準値の求め方
リアルコムの掲示板に基準値の計算方法が載っていました。リアルコムの新株予約権は、保有株数の0.5倍の新株を1株350円で買える権利です。17日の終値が605円。計算しますと、
{605円+(350円×0.5)}÷1.5株=520円
となります。
3月17日:リアルコム親株1株(605円)
3月18日:リアルコム親株1株(?円)+新株0.5株(350円)=計1.5株
3月17日から18日にかけて、株主が保有する株数は1.5倍に増加する可能性があるので、この状況を18日以降の株価に反映させます。18日の取引は、この520円が出発点です。
リアルコム日足チャート
日足チャート2ヶ月分です。右端のローソク足が3月18日のものです。始値560円、高値577円、安値547円、終値558円でした。基準値よりも上昇しています。メガネスーパーと同じパターンです。
前日比については、証券会社等で表示が異なっていました。たとえば、
(1)SBI証券・楽天証券等・・・株価558円、前日比-47円
(2)マネックス証券・ヤフーファイナンス等・・・株価558円、前日比+38円
(1)の場合、17日の終値605円を元に、558円-605円=-47円としています。
(2)の場合、基準値520円を元に、558円-520円=38円としています。いずれにしても、権利落ちは興味深い現象です。