業績不振を支える?株主優待
業績不振の3社、ゼンショーホールディングス(7550)、王将フードサービス(9936)、ワタミ(7522)の要因について解説しています。キーワードは「人手不足」らしいです。では、現在のそれぞれの株価はどうなっているでしょうか?
ゼンショーHD日足3ヶ月
王将フードサービス日足3ヶ月
ワタミ日足3ヶ月
ゼンショーは決算発表後のリバウンドがあり、その後、横ばい。王将は回復基調。ワタミはリバウンドも小さく、株価上昇の気配が見られない。と三者三様です。
この3社は、株主優待を行っているため、業績不振等で株価が大きく下げた場合、優待投資家の買いが期待できます。ところが、今回のワタミだけ株価に響いてきません。なぜでしょうか?
一般的に言われているのが、「ワタミの優待の人気のなさ」です。
株主優待券(500円券)が、保有株数に応じてもらえます。
・100株以上・・・12枚
・500株以上・・・24枚
・1000株以上・・・30枚
100株以上の保有で12枚(6,000円分)と優待利回りが非常に高い(約10%)のですが、1人1回につき2枚までしか使えないので、あまり人気がありません。ネット上の株主優待買取業者だと、額面の30~50%の買取率になってしまいます(ゼンショー、王将は85~90%)。
昨日、ヤフオクでワタミの優待券の落札状況をチェックしたところ、6,000円分が、3,000円~3,100円で落札されていました。優待券を1回の利用で全て使えるように変更すれば、株価をもう少し下支えする力になってくれるかもしれません。