山喜のライツ・オファリング(1)
東証2部上場の山喜(3598)がライツ・オファリングを発表しました。2014年12月16日までに購入した株主は、山喜の新株予約権がもらえます。山喜の新株予約権の特徴は、(1)持っている株数と同数の新株を1株120円で買えること、(2)新株予約権を株式市場で売却できること、の2つです。
保有株と同数の新株を1株120円で買える
仮に、山喜を100株保有していれば、新株予約権を使うことにより、100株を120円で購入できます。新株予約権を使って山喜株に換えるなら、
120円×100株=12,000円
12,000円+α(手数料等)で山喜株が100株買えます。なお、新株予約権が使える期間は、2015年1月30日から2月17日までです。
新株予約権を株式市場で売却できる
コード番号は(35989)です。新株予約権の取引は、これから始まります。上場期間は2014年12月22日から2015年2月9日までです。後日、東証から日程の詳細が発表されます(もしくは会社のIRがあります)。
なお、今回のライツ・オファリングは、株主総会の承認を経て行われます。否決されるとライツ・オファリングはなくなります。
山喜はどのように取引すべきか?
本日の終値259円。山喜は低位株のひとつです。ライツ・オファリングの場合、過去の株価推移によって投資家の売買が左右されるため、山喜も警戒した方が良いと思います。つまり、株価急落に注意、です。
株主優待投資家の動向
ライツ・オファリングの発表と同時に、株主優待の変更を行っています。優待投資家(100株保有の株主)対策です。
ただ、保有株数を増やさない100株保有の株主は、「2000円券1枚→1000円券1枚」に減らされてしまうので、別の銘柄に乗り換える投資家が出てきそうです。優待投資家にとって、厳しい状況になったと言えます。