優待改悪と株価
11月18日取引終了後、東証1部上場の三栄建築設計(3228)は、株主優待の変更を発表しました。
変更前の優待では、100株以上の株主はお米券5kg分がもらえました(2月末)。ところが、今回の変更では、
100株以上1,000株未満・・・お米券2kg分
1,000株以上・・・お米券8kg分
とハードルが高くなっています。株主優待の改悪です。通常、株主優待を悪い方向へ変更された場合、株主の売り注文が殺到するので、株価は急落しやすくなります。では、三栄建築設計はどうなったでしょうか?
三栄建築設計日足チャート
あまり下がっていません。出来高も77,900株と増えていません。
ここまで株価が反応しないとなると、以前から、優待目当てで三栄建築設計株を購入する投資家があまりいなかったのかもしれません(優待変更の情報が株主全体に行き渡っていないことも考えられます)。
ちなみに、三栄建築設計と同じ価格帯(投資金額10万円以下)でお米券(おこめ含む)がもらえる銘柄はこれだけあります。
お米券がもらえる銘柄(SBI証券株主優待検索)
・サムシングホールディングス(1408)
・アマナ(2402)
・キャリアデザインセンター(2410)
・ティア(2485)
・久世(2708)
・システムインテグレータ(3826)
・岡谷電機産業(6926)
・田中精密工業(7218)
・コンドーテック(7438)
・ハークスレイ(7561)
・小林洋行(8742)
・京阪神ビルディング(8818)
・タカラレーベン(8897)
・中央倉庫(9319)
・キムラユニティー(9368)
・イチネンホールディングス(9619)
・オオバ(9765)
・サトー商会(9996)
権利確定月がそれぞれ異なっているとは言え、これだけ多いとお米券(新米)目当ての投資家が分散してしまいます。
企業側としても、株主優待で株主数を増やす目的があるなら、優待内容を変更した方が良いのではないでしょうか。ライバルが多すぎます。