マルハニチロ(1334)、事件後の株価は?
マルハニチロホールディングスの異物混入事件のつづきです。前回から1週間が経過し、事件は少しずつ収束に向かいつつあります。
本日、1月6日の株価はどうだったでしょうか?早速見てみましょう。
マルハニチロ(1334)日足チャート
終値は前日比3円安の180円でした。ほぼ横ばいです。株式市場は今のところ、現在の株価を妥当な水準と評価しているようです。
一般的に、投資家が、事件や事故の損害額を見積もる場合、時価総額の減り具合で判断することがあります。
※時価総額(企業を買収するときの値段)=株価×発行済み株式数
今回のマルハニチロホールディングスのケースで計算してみます。事件発表前の株価(12月27日終値)が188円、発表後の安値(12月30日)が178円。その差は10円分です。
マルハニチロの発行済み株式数は4億9598万4000株。計算しやすいように約5億株とします。
時価総額減少分=10円×約5億株=約50億円
となります。
マルハニチロホールディングスのIR情報
前期決算の数字です。約50億円という数字は、前期の利益に相当する金額です。
「今回の事件は、1年分の利益が吹き飛ぶほどの規模なのか?」との疑問があり、株価はその後反発しているようです。
ちなみに、同様の考え方は、海外でも用いられています。
サッカーチームの不振による時価総額減少
不振のマンチェスターU、株価下落で時価総額375億円減!(※リンク切れ)
サッカー日本代表の香川真司選手が所属する、イングランドプレミアリーグ「マンチェスター・ユナイテッド」。今期は監督交代と選手の相次ぐケガにより、不調が続いています。
チームの不振により、時価総額が375億円減少したそうです。マンチェスター・ユナイテッドは、株式市場に上場しているため、このような記事が出ています。
異物混入事件とサッカーチームの不振を同じ位置づけにするのは少し変ですが、時価総額を基準に考えると、このように見積もることが可能です。
今後も株式市場の様々なところで出てくると思いますので、ご活用ください。
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