マクドナルド(2702)は、どうして短期投資家を寄せ付けないのか?
「マクドナルドの株価は、なぜ下がりにくいのか?」のつづきです。
12月25日と26日は、株主優待&配当金狙いの投資家にとって重要な日でした。25日は、権利がもらえる「権利付き最終日」、26日は、それが終わる「権利落ち日」です。株主優待および配当金が魅力的であるほど、株価に対するインパクトは大きいとされています。
では、日本マクドナルドホールディングス(2702)は、どうだったでしょうか?
マクドナルド(2702)2013年11~12月日足チャート(1)
決算発表後が↑。権利落ち日は↓です。
マクドナルド(2702)2013年11~12月日足チャート(2)
業績下方修正に驚いた一部投資家が売却したため、権利落ちの前に先取りして値下がりしています。そのおかげで、最もインパクトがある権利落ち日には、下落が小さくなりました。
また、「業績下方修正による下落」と「権利落ちによる下落」を合わせても、それほど大きくないのも興味深いです。下方修正発表前の19日高値が2,800円、本日26日安値が2,620円です。下落率を計算しますと、
(2,800円-2,620円)÷2,800円×100=約6.43%
となります。他の下方修正銘柄や優待銘柄に比べて値下がりが小さいです。
どうして短期投資家を寄せ付けないのか?
前フリが長くなってしまいました。「どうして短気投資家を寄せ付けないのか?」です。こちらのチャートをご覧ください。
先ほどのチャートの期間を短くしてみました。寄せ付けない理由がわかりますでしょうか?
値動きが小さすぎて、短期投資では儲からないからなんです。
短期投資家が近づかないから値動きが小さいのか?、もしくは、値動きが小さいから短期投資家が近づかないのか?、どちらなのかわかりません。しかし、これだけ株価が動かないと、取引しても儲からない(利益が乏しい)です。
振り返りますと、このチャートと同じ時期は、IT・ゲーム関連のストップ高連発、IPOラッシュがありました。わざわざ株価が動かない銘柄に投資しなくても、派手に上がる株がゴロゴロ転がっていました。同じ株式市場に上場しているのに、まるで別世界のようです。
おそらく、短期投資に適した銘柄がドンドン出てくる環境がある限り、マクドナルドでデイトレードを積極的に行う投資家はほとんど出てこないでしょう。投資の手法によって、それぞれの銘柄に向き不向きがあるようですね。