(追記あり)日本アセットマーケティングのTOBによる上場廃止と株主の今後について(2022年3月23日廃止)
2021年12月27日、ドン・キホーテでおなじみ、東証1部上場のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)は、日本アセットマーケティング(8922)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・164円
(2)TOB期間・・・2021年12月28日(火)から2022年2月15日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年2月21日(月)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限なし
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・無配
TOB価格164円、TOB期間は2021年12月28日(火)から2022年2月15日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、日本アセットマーケティングは上場廃止になります。
日本アセットマーケティングの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が164円に近づいたら、株式市場で売却できます。
日本アセットマーケティングの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
12/27 | 109 | - |
12/28 | 159 | +50 |
12/29 | 164 | +5 |
12月28日終値159円。TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。12月29日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格164円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、日本アセットマーケティングの株を購入した証券会社から、SMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。2022年2月21日以降に投資資金が戻ってきます。
日本アセットマーケティングの配当金について
2022年3月期の期末配当については、無配が決定しました。ただ、TOB発表前も配当金を出していませんでした。
今まで無配を続けていた会社が「TOB成立を条件に無配」と発表するのは非常に珍しいです。仮にTOBが不成立になっても、配当金がもらえるか微妙なところです。
日本アセットマーケティングの株主の今後について
日本アセットマーケティング月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
コロナ後に買った株主は含み益の状態です。ただ、リーマンショック前を知る投資家は大きなショックを受けていると思われます。
仮に日本アセットマーケティングの上場廃止が決定すると株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)12月28日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は29日の株式市場で売却できます。
(追記)日本アセットマーケティングの上場廃止日決定
日本アセットマーケティングの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年3月23日(水)、最終売買日は3月22日(火)です。
日本アセットマーケティングの株主は、売買最終日までに売却しないと、164円で強制買い取りとなります。3月25日以降、「164円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。