(追記あり)三井金属エンジニアリングのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年3月23日廃止)
2021年12月24日、東証1部上場の三井金属鉱業(5706)は三井金属エンジニアリング(1737)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,320円
(2)TOB期間・・・2021年12月27日(月)から2022年2月24日(木)まで
(3)決済の開始日・・・2022年3月3日(木)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限:41万4600株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,320円、TOB期間は2021年12月27日(月)から2022年2月24日(木)までの37営業日です。
手続きが順調に進むと、三井金属エンジニアリングは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当が無配になります。
三井金属エンジニアリングの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が1,320円に近づいたら、株式市場で売却できます。
三井金属エンジニアリングの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
12/24 | 914 | - |
12/27 | 1,064 | +150 |
12/28 | 1,320 | +256 |
12月27日終値1,064円。TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、TOB価格付近まで株価が上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。12月28日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,320円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、三井金属エンジニアリングの株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。2022年3月3日以降に投資資金が戻ってきます。
三井金属エンジニアリングの配当金について
2022年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。今期予想および前期実績ともに1株33円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
三井金属エンジニアリングの株主の今後について
三井金属エンジニアリング月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
一部投資家を除き、ほとんどの株主が含み益の状態です。仮に三井金属エンジニアリングの上場廃止が決定すると株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)12月27日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は28日の株式市場で売却できます。
(追記)三井金属エンジニアリングの上場廃止日決定
三井金属エンジニアリングの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年3月23日(水)、最終売買日は3月22日(火)です。
三井金属エンジニアリングの株主は、売買最終日までに売却しないと、1,320円で強制買い取りとなります。3月25日以降、「1,320円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。