(追記あり)ダイビルのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年4月26日廃止)
2021年11月30日、東証1部上場の商船三井(9104)は、ダイビル(8806)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,200円
(2)TOB期間・・・2021年12月1日(水)から2022年1月18日(火)まで
(3)決済の開始日・・・20221年1月25日(火)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限1692万8034株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格2,200円、TOB期間は2021年12月1日(水)から2022年1月18日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、ダイビルは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に、2022年3月期の期末配当が無配になります。
ダイビルの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2,200円に近づいたら株式市場で売却できます。
ダイビルの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/30 | 1,464 | - |
12/1 | 1,764 | +300 |
12/2 | 2,164 | +400 |
12/3 | 2,200 | +36 |
12月2日終値2,164円。1日・2日と2連続ストップ高になりました。
今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。12月3日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,200円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、ダイビル株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。2022年1月25日以降に投資資金が戻ってきます。
ダイビルの配当金について
2022年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となります。今期予想は1株10.50円、前期実績は11.50円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ダイビルの株主の今後について
ダイビル月足チャート
月足チャートです。TOB価格2,200円は2013年高値1,598円を上回ります。仮にダイビルの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するにはSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)12月2日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は12月3日の株式市場で売却できます。
(追記)ダイビルの上場廃止日決定
ダイビルの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年4月26日(火)、最終売買日は4月25日(月)です。
ダイビルの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,200円で強制買い取りとなります。4月28日以降、「2,200円×株数」の投資資金が戻ってきます。
3月29日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。